富山県済生会高岡病院
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細胞診検査

細胞診検査

 痰や尿中、胸水・腹水や、子宮、乳腺、甲状腺から採った細胞中に癌細胞が含まれているかを調べる検査です。体に負担をかけることなく癌の診断ができます。

 

(検査方法)

1.採取された検体はスライドガラス上に塗抹されます。

2.乾かないうちにアルコールの固定液中に入れ、固定します。

3.細胞を見やすくするために染色します。

4.顕微鏡でどんな細胞がでているかを調べます。

5.癌細胞、癌を疑う細胞、炎症を疑う細胞など標本に出てきた細胞をクラス分けして報告します。

 

(検査によりわかること)

部位

主な採取法

診断される疾患

呼吸器

痰、気管支擦過・洗浄液

肺癌・炎症性疾患など

消化器

胆汁

胆嚢癌など

乳腺

乳頭分泌物・乳腺穿刺

乳癌・乳腺症など

甲状腺

甲状腺穿刺

甲状腺癌・甲状腺良性腫瘍など

体腔液

胸水・腹水

炎症性疾患・悪性腫瘍

子宮

頚部

体部

擦過・吸引

炎症性疾患・異型成・上皮内癌・子宮頚癌・子宮体癌など

その他

リンパ節etc.

癌の転移の有無など