平成27年度 富山県済生会高岡 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 328 62 91 219 241 305 676 849 738 183
【定義】
・一般病棟の入院時年齢階級別(10歳刻み)の患者数を示したものです。
・年齢階級は90歳以上を1つの階級として設定してあります。

【解説】
 当院では出産件数が多いため、0代の患者さんの多くは当院で出生した新生児です。お母さんの母乳を飲むことで起こる母乳性黄疸の症例が多いです。10代、20代では患者数は少ないのですが、骨折や腸炎、肺炎が多く、30代、40代は女性の患者さんが多く、その中でも出産に関する症例や婦人科系の症例が多いのも当院の特徴です。50代、60代は加齢に伴う虚血性心疾患や関節に関する疾患などが多くなっています。70代、80代と高齢になるにつれ、虚血性心疾患、関節に関する疾患に加え、肺炎、心不全や骨折も多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 147 17.01 14.34 3.40 72.71
050050xx99130x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等23あり 副傷病なし 52 4.06 5.95 0.00 70.73
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 50 41.90 21.69 18.00 85.50
【定義】
・一般病棟の中における転科においては、主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計します。

【解説】
 1番目と3番目に肺炎、誤嚥性肺炎の患者さんが多いです。高齢の患者さんが多く、重症化しやすいため、在院日数が長くなる傾向があります。
 2番目に狭心症等の検査入院の患者さんが多いです。心臓カテーテル法による検査を行い、血管が狭くなっている場合は、経皮的冠動脈ステント留置術等により治療を行います。カテーテル治療は開胸の必要がないため身体への負担が少なく、入院期間が短いというメリットがあります。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 80 4.44 5.72 0.00 2.68
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 39 4.56 6.31 2.56 3.26
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 22 3.77 5.50 0.00 3.91
【定義】
・一般病棟の中における転科においては、主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計します。

【解説】
 肺炎、急性気管支炎の患者さんが多いです。冬季に増加する傾向にあります。
 ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスによる胃腸炎も多い疾患の1つです。これらは感染力が強く、容易に脱水症を併発する傾向があります。脱水症が進行しないように補液を行い入院管理としています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 18 30.94 17.41 0.00 75.61
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 13 16.54 7.84 0.00 62.69
060020xx01x0xx 胃の悪性腫瘍 胃全摘術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 11 29.45 20.63 0.00 67.64
【定義】
・一般病棟の中における転科においては、主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計します。

【解説】
 1番目の結腸の悪性腫瘍、3番目の胃の悪性腫瘍と癌の患者さんが多いです。各学会における疾患別ガイドラインに基づいた診療に加えて、患者さんの性格や社会生活を考慮した上で治療方針を決定しています。当院では腹腔鏡下における手術を積極的に行っております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 105 23.76 27.21 0.00 74.76
070343xx02x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 内視鏡下椎弓切除術 手術・処置等2なし 101 23.35 12.72 0.00 70.32
070350xx01xxxx 椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 100 21.58 11.84 0.00 59.72
【定義】
・一般病棟の中における転科においては、主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計します。

【解説】
 変形性膝関節症の患者さんが多いです。変形性関節症のため膝関節が重度に破壊されている場合に、膝関節の表面を人工材料の関節に置き換えます。また、当院では変形性股関節症の患者さんも多いです。
 2番目の腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症は神経の束の通り道である脊柱管が狭くなっている状態を言い、3番目の椎間板ヘルニアは、椎間板(髄核とその周りの線維輪)の髄核が線維輪から飛び出した状態を言います。当院では内視鏡下における手術件数が多いです。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 44 4.82 6.17 0.00 0.00
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 27 10.52 9.94 0.00 35.07
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 25 7.96 6.50 0.00 38.96
【定義】
・一般病棟の中における転科においては、主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計します。

【解説】
 当院で出生した新生児疾患が上位になっています。母乳性黄疸や低出生体重などは産婦人科と小児科とが連携して対応しています。
 2番目は既往帝王切開後や骨盤位による帝王切開分娩の患者さんとなります。正常分娩と合わせて平成27年度は266件あり、WHO・ユニセフによる『赤ちゃんにやさしい病院』に認定されています。
 3番目の卵巣の良性腫瘍は、腹腔鏡による卵巣腫瘍を切除する患者さんが多いです。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 32 22.72 18.08 28.13 72.59
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 30.00 11.91 7.14 75.29
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 12.00 7.03 0.00 63.55
【定義】
・一般病棟の中における転科においては、主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計します。

【解説】
 脳梗塞、慢性硬膜下血腫、頭部外傷といった様々な脳神経疾患を診療しています。その中でも脳卒中の急性期病変の脳梗塞が多いです。ほとんどの症例では発症24時間以内に入院することが多く、脳保護療法(活性酸素除去剤を用いて活性酸素を低減)により、脳梗塞による神経細胞壊死を可能な限り軽減させます。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
【定義】
・一般病棟の中における転科においては、主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計します。

【解説】
ほぼ大部分が白内障手術目的の患者さんです。白内障の水晶体再建術はDPC/PDPSではなく、短期滞在手術等基本料3にて算定するため、今回の統計では反映していません。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 28 5.11 5.31 0.00 69.39
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 17 3.76 5.53 0.00 40.47
030428xxxxxxxx 突発性難聴 17 7.47 9.60 0.00 53.88
【定義】
・一般病棟の中における転科においては、主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計します。

【解説】
 1番目はメニエール病や耳性めまい等の患者さんが多いです。めまいは末梢性と中枢神経障害によるものに分けられますが、末梢性めまいを起こす代表的疾患がメニエール病です。
 3番目の突発性難聴も含めて神経耳科的検査を行うとともに、脳神経外科と連携して精査・治療を行います。
 2番目の急性扁桃炎は、高熱や咽頭痛により水分補給や食べ物の飲み込みが困難となった場合に入院して点滴治療を行います。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 17 11.24 8.97 0.00 71.41
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 11 12.36 11.97 0.00 65.91
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 10.64 - -
【定義】
・一般病棟の中における転科においては、主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計します。

【解説】
 帯状疱疹に対しては抗ウイルス剤の点滴・内服を行い、疼痛の強い人ではペインクリニックに紹介して治療しています。
 急性膿皮症は丹毒や蜂窩織炎等が該当しますが、当科では蜂窩織炎の患者さんが多くなっています。蜂窩織炎は細菌により皮下組織まで急性化膿性炎症が広がり、境界不鮮明な紅斑、腫脹、熱感、疼痛を伴います。外来治療では十分な治療を行えない場合は入院治療を行います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 17 11.12 7.59 0.00 78.88
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 14 11.14 10.25 0.00 76.57
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし - - 5.91 - -
【定義】
・一般病棟の中における転科においては、主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計します。

【解説】
 膀胱腫瘍の大部分は膀胱がんで、内視鏡的に経尿道的切除を行っています。非浸潤がんは膀胱内に何度も再発することが特徴で、定期的に外来にて診察しています。
 前立腺癌の早期発見のため、積極的に経直腸的前立腺生検を施行して、前立腺癌の発見に努めております。
リハビリテーション科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし - - 18.08 - -
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 21.20 - -
010060x199x30x 脳梗塞(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし - - 23.34 - -
【定義】
・一般病棟の中における転科においては、主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計します。

【解説】
 平成27年10月より、リハビリテーション科の専門医が常勤となりました。当院で急性期治療後にできるだけ早期に自立することを目的としてリハビリテーション科へ転科しています。また、他病院からの急性期治療後の患者さんを積極的に受け入れています。
 平成28年5月から回復期リハビリテーション病棟を開設しております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - 18 - 13 1 7
大腸癌 14 - - 10 - - 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
・初発患者はUICCのTNMから示される病期分類による患者数を、再発患者(再発部位によらない)は期間内の患者数を示したものです。
・患者数は延患者数となっています。

【解説】
 大腸癌では早期であるⅠ期の患者さんの割合が多くなっています。これは、内視鏡切除により患者さんへの負担を減らそうという試みの表れです。
 胃癌、大腸癌はⅣ期の患者さんの割合も少なくはなく、手術と化学療法の併用により患者さんの状態に合わせた幅広い治療を実施しています。緩和ケア目的の患者さんも受け入れており、在宅訪問看護も行っております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 18 8.61 47.61
重症度 1 33 20.24 77.70
重症度 2 31 14.19 80.90
重症度 3 23 25.48 84.43
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
【定義】
・市中肺炎とは普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
・入院契機傷病名および最も医療資源を投入した傷病名に対するICD-10コードがJ13~J18$で始まるものに限定してあります。インフルエンザ等、ウイルス性肺炎、誤嚥性肺炎は除きます。
・重症度分類はA-DROPスコアを用いています。

【解説】
 年齢が高いほど、重症度が高くなる傾向にあります。
 患者さんが最も多いのは重症度1、次いで重症度2となっています。軽症(重症度0)の患者さんが50歳未満であるのに比べ、中等症(重症度1,2)~重症(重症度3)では平均年齢が75歳と高齢になっており、市中肺炎は年齢が上がるにつれて重症化していることがわかります。
 成人市中肺炎診療ガイドラインでは軽症の患者さんは外来治療となっており、入院加療の適応ではないとされています。しかし、軽症の患者さんでも、先天疾患があったり、癌の既往があったりして重症化を危惧され入院となるケースもあります。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - 10 2.60 75.90 0.00
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 72 35.33 76.26 23.68
その他 - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
【定義】
・最も医療資源を投入した傷病のICD-10別に集計したものです。
・発症日から「3日以内」「その他」に分けた数値を記載してあります。ただし、発症日から「3日以内」「その他」に分けて10未満になることが多い場合、分けずに合計した数値を記載してあります。

【解説】
 I63$脳梗塞に分類される症例の割合が高く、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が7割を占めており、患者さんの平均年齢は76歳と高齢の患者さんが多いです。
 急性期治療後は病態に応じて当院の回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟への転棟も可能です。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 131 0.12 1.19 0.00 63.31
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 63 5.57 11.33 1.59 70.90
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 23 1.35 3.30 0.00 71.09
【定義】
・同一手術において複数の手術手技を行った場合、主たるもののみ集計したものです。
・複数の診療科に転科している患者さんがそれぞれの診療科で手術を行った場合、様式1にある「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科として、主たる手術のみを集計します。
・創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術および輸血関連、並びに全ての加算は除外します。
・術前日数は様式1開始日から主たる手術の手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は主たる手術の手術日から(手術日当日は含まない)様式1終了日までの日数となっています。

【解説】
 大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的治療が最も多くなっています。
 2番目に狭心症や急性冠動脈症候群に対するステント留置術が多くなっています。狭窄部をバルーンで拡張後、内腔側からステントで補強します。
 3番目の経皮的シャント拡張術・血栓除去術は、シャントが狭窄した場合に行う手術です。シャントとは、血液透析を行っている患者さんが透析をする際に十分な血液量を確保するために、手首などの動脈と静脈を縫い合わせた太い血管をいいます。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0601 関節切開術(股) - - - - -
K300 鼓膜切開術 - - - - -
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの - - - - -
【定義】
・同一手術において複数の手術手技を行った場合、主たるもののみ集計したものです。
・複数の診療科に転科している患者さんがそれぞれの診療科で手術を行った場合、様式1にある「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科として、主たる手術のみを集計します。
・創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術および輸血関連、並びに全ての加算は除外します。
・術前日数は様式1開始日から主たる手術の手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は主たる手術の手術日から(手術日当日は含まない)様式1終了日までの日数となっています。

【解説】
 小児科の手術には新生児仮死(出生直後の呼吸循環動態の確立が障害された状態)に対する蘇生術があります。他の診療科と連携して、股関節炎に対する関節切開術や中耳炎に対する鼓膜切開術などもあります。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 27 1.48 3.41 3.70 66.89
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 27 0.59 1.33 0.00 69.93
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 26 6.85 11.92 0.00 67.65
【定義】
・同一手術において複数の手術手技を行った場合、主たるもののみ集計したものです。
・複数の診療科に転科している患者さんがそれぞれの診療科で手術を行った場合、様式1にある「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科として、主たる手術のみを集計します。
・創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術および輸血関連、並びに全ての加算は除外します。
・術前日数は様式1開始日から主たる手術の手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は主たる手術の手術日から(手術日当日は含まない)様式1終了日までの日数となっています。

【解説】
 患者負担の軽減のため内視鏡、腹腔鏡を用いた手術に積極的に取り組んでいます。傷が小さい、痛みが少ない、手術によっては早期退院が可能であるなどの利点がある手術方法です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 156 1.19 20.83 0.00 72.74
K131-2 内視鏡下椎弓切除術 138 2.09 19.95 0.00 69.76
K134-22 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術 108 2.56 20.34 0.00 59.94
【定義】
・同一手術において複数の手術手技を行った場合、主たるもののみ集計したものです。
・複数の診療科に転科している患者さんがそれぞれの診療科で手術を行った場合、様式1にある「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科として、主たる手術のみを集計します。
・創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術および輸血関連、並びに全ての加算は除外します。
・術前日数は様式1開始日から主たる手術の手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は主たる手術の手術日から(手術日当日は含まない)様式1終了日までの日数となっています。
【解説】
 手術手技の工夫や改良に力を注いでおり、人工膝関節全置換術後の良好な可動域獲得(膝屈曲角が平均137度)など優れた成績が得られています。人工股関節置換術は前方進入法で最小侵襲手術を行っています。
 椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症のみならず、通常では脊椎固定術が必要な頚椎疾患や腰椎疾患に対しても内視鏡手術で対応しており、低侵襲で術後の回復が早いのが特徴です。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 28 2.68 8.68 0.00 34.36
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 24 0.96 6.00 0.00 38.67
K867 子宮頸部(腟部)切除術 23 0.00 1.00 0.00 43.48
【定義】
・同一手術において複数の手術手技を行った場合、主たるもののみ集計したものです。
・複数の診療科に転科している患者さんがそれぞれの診療科で手術を行った場合、様式1にある「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科として、主たる手術のみを集計します。
・創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術および輸血関連、並びに全ての加算は除外します。
・術前日数は様式1開始日から主たる手術の手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は主たる手術の手術日から(手術日当日は含まない)様式1終了日までの日数となっています。

【解説】
 既往帝王切開後や骨盤位による帝王切開分娩が1番多くなっています。当院はWHOおよびユニセフが推進する『赤ちゃんにやさしい病院』の認定を受けており、助産師による積極的な乳房ケアを行っております。また、カンガルーケアや母子同室制により赤ちゃんだけでなくお母さんに対しても優しい病院を実践しています。
 腹腔鏡や子宮鏡を用いた内視鏡手術や腹部に傷を残さない膣式手術を積極的に取り入れて、患者さんの負担が少ない低侵襲手術を基本としています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 14 8.43 20.57 7.14 75.29
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K190-3 重症痙性麻痺治療薬髄腔内持続注入用植込型ポンプ設置術 - - - - -
【定義】
・同一手術において複数の手術手技を行った場合、主たるもののみ集計したものです。
・複数の診療科に転科している患者さんがそれぞれの診療科で手術を行った場合、様式1にある「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科として、主たる手術のみを集計します。
・創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術および輸血関連、並びに全ての加算は除外します。
・術前日数は様式1開始日から主たる手術の手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は主たる手術の手術日から(手術日当日は含まない)様式1終了日までの日数となっています。

【解説】
 頭部外傷の数週間から数ヶ月後に発症する慢性硬膜下血腫の手術が1番目にきています。
 2番目に他の診療科と連携して、脳梗塞後遺症などにより嚥下が困難となった患者さんを対象とする胃瘻造設術があります。
 3番目は、痙性斜頸、顔面痙攣などの痙性麻痺に対して、持続的に髄腔内に薬剤を注入するために埋込型のポンプを設置する手術となっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 108 0.00 2.21 0.00 73.28
【定義】
・同一手術において複数の手術手技を行った場合、主たるもののみ集計したものです。
・複数の診療科に転科している患者さんがそれぞれの診療科で手術を行った場合、様式1にある「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科として、主たる手術のみを集計します。
・創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術および輸血関連、並びに全ての加算は除外します。
・術前日数は様式1開始日から主たる手術の手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は主たる手術の手術日から(手術日当日は含まない)様式1終了日までの日数となっています。

【解説】
 白内障に対する水晶体再建術を主に行っていますが、平成24年8月から光干渉断層装置が導入され、加齢性黄斑変性症の治療として抗血管内皮増殖因子薬の硝子体内注射にも取り組んでいます。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K358 上顎洞篩骨洞根治手術 - - - - -
K370 アデノイド切除術 - - - - -
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 - - - - -
【定義】
・同一手術において複数の手術手技を行った場合、主たるもののみ集計したものです。
・複数の診療科に転科している患者さんがそれぞれの診療科で手術を行った場合、様式1にある「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科として、主たる手術のみを集計します。
・創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術および輸血関連、並びに全ての加算は除外します。
・術前日数は様式1開始日から主たる手術の手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は主たる手術の手術日から(手術日当日は含まない)様式1終了日までの日数となっています。
【解説】
 1番目は慢性副鼻腔炎に対する上顎洞篩骨洞根治手術になっています。内視鏡を用いて病的粘膜を鉗除します。
 次にアデノイド切除術、口蓋扁桃手術がつづき、喉頭腫瘍摘出術(直達鏡)や鼓膜チューブ挿入術なども行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 19 2.16 8.16 0.00 79.11
K8411 経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの 13 1.62 8.85 0.00 76.08
K7812 経尿道的尿路結石除去術 その他のもの - - - - -
【定義】
・同一手術において複数の手術手技を行った場合、主たるもののみ集計したものです。
・複数の診療科に転科している患者さんがそれぞれの診療科で手術を行った場合、様式1にある「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科として、主たる手術のみを集計します。
・創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術および輸血関連、並びに全ての加算は除外します。
・術前日数は様式1開始日から主たる手術の手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は主たる手術の手術日から(手術日当日は含まない)様式1終了日までの日数となっています。

【解説】
 内視鏡にて行う手術が上位を占めています。開腹による手術に比べて患者さんの身体への負担が少ない治療方法です。
 膀胱悪性腫瘍手術は、外尿道口より内視鏡を挿入しビデオカメラ下で膀胱腫瘍を切除します。
 経尿道的前立腺手術は、尿道から専用内視鏡を挿入し前立腺の中身を切除します。
 経尿道的尿路結石除去術は、尿道から内視鏡を挿入し結石を小さく砕き、結石を体外に取り出す方法です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 37 1.00
異なる - -
【定義】
・最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固(DPC6桁130100)、敗血症(DPC6桁180010)、その他の真菌症(DPC6桁180035)、手術・術後の合併症(DPC6桁180040)について、入院契機病名(DPC6桁レベル)の同一性の有無を区別して症例数を示したものです。
〇DPC6桁
14桁あるDPCコードのうち6桁で集計しています。DPCコード6桁とは病名による分類を表しており、治療方法は分類に関連しません。
〇播種性血管内凝固
感染症などで起こる全身性の重症な状態です。治療に大きな医療資源が投入されるため、該当するDPCで高額な点数が設定されています。
〇敗血症
感染症などで起こる全身性炎症反応の重症な状態です。治療に大きな医療資源が投入されるため、該当するDPCで高額な点数が設定されています。
〇真菌症
真菌による感染症です。
〇手術・処置等の合併症
手術や処置等に伴って一定割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染などが挙げられます。合併症はどのような術式でもどのような患者さんでも一定の確率で起こり得るもので、医療ミスとは異なります。

【解説】
 手術・処置等の合併症は、透析シャント狭窄が多くを占めています。
手術・処置等の合併症についてはほとんどがDPC病名と入院契機病名が同一である症例でした。従って手術・処置等の合併症を主訴として入院され、治療を受ける患者さんがほとんどです。
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