外科
当科では甲状腺疾患・乳腺疾患などの内分泌外科、呼吸器外科、消化器外科、一般外科など幅広く診療しています。良性疾患から悪性疾患まで広範多岐の疾患を取り扱っています。通常、外来診療は午前のみで、午後からは手術・検査を行なっていますが、救急患者さんには午後も対応しています。
当科のモットー
患者さんと医師は協力して疾患と対峙するパートナーである
診療とは、病気を治して下さい、といった患者さんから医療側への、或いは、病気を治してあげる、といった医療側から患者さんへの一方通行で行なうものではなく両者の共同・協力によってなされるものだと考えています。患者さんは医療に対してお金を払うお客様ではないのです。医師もお医者様ではないのです。対等の立場で話し合い協力して診療を行なうべきだと考えています。私たちは専門家として患者さんに治療に必要な情報を提供し助言を行ない、患者さんの意思に基づき治療を行なうための良きパートナーでありたいと願っています。
診療に際しては自分や自分の家族に置き換えて考えてみる
患者さんの希望がない限り、自分が受けたくない治療や自分の肉親に受けさせたくない治療は行なわないことにしています。患者さんに治療を行なう場合、リスクに見合った利益があることはもちろん、自分が受けたい、自分の肉親でも受けさせたい治療であるかどうかを充分考え、判断するようにしています。
診療方針
当科では癌の患者さんが多いのですが、現在、癌の治療に関しては各学会でそれぞれの疾患(胃癌、肺癌、大腸癌など)について診療ガイドラインが定められ、癌の種類や進行度に応じて治療方法を選択することになっています。(ガイドラインについては各学会から公表されています。)もちろん、それに基づいた診療を原則としていますが、当科では疾患やその進行度のみで治療方針を決定することよりも患者さんの性格や社会生活を加味した上で治療方針を考えるようにしています。同じ疾患・進行度でも、患者さんの年齢、性格、運動能力、社会生活、家族構成などは異なります。それに応じた治療を患者さんと共に考え選択し実践することが真のオーダーメイド治療であると考えています。
主な病気
甲状腺疾患: | 甲状腺機能亢進症、甲状腺癌、腺腫など。 |
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乳腺疾患: | 乳癌、線維腺腫など。 |
呼吸器外科疾患: | 肺癌、気胸、縦隔腫瘍など。 |
消化器外科疾患: | 食道癌、胃癌、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胆石症、肝臓癌、胆嚢癌、胆管癌、膵臓癌、大腸癌、直腸癌、急性虫垂炎など。 |
一般外科疾患: | ヘルニア(ソケイ、大腿)、痔核など |
特徴
患者さんの負担が少ない低襲侵な手術方法として内視鏡を用いた手術に積極的に取り組んでいます。傷が小さい、痛みが少ない、手術によっては早期退院が可能であるなどの利点がある手術方法です。ただし、炎症が高度だと手術がしにくい、出血時の対応がしにくいなどの欠点もあります。また、患者さんの状態によっては内視鏡手術ができない場合もありますので、充分に主治医から説明を聞いて術式を決めていただきくことにしています。主な対象疾患は、良性甲状腺腫瘍、気胸、肺腫瘍、胆石症、早期胃癌、大腸腫瘍、大腸癌などです。当院では、最近増えつつある乳癌の診療に力を入れています。最新の乳房レントゲン撮影装置を導入し、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会の施設認定を受けています。また、スタッフとして同委員会の認定レントゲン技師、読評価認定をうけた医師が常勤しています。デリケートな部位ですので、当院では乳房のレントゲン撮影はすべて女性技師が行っています。
医師プロフィール
氏名 | 役職 | 専門分野 | 資格 |
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吉田 徹 | 診療部長 外科部長 医療社会事業部長 総合地域連携部長 |
消化器外科(主に大腸) がん化学療法 |
日本消化器外科学会専門医・指導医 日本外科学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本大腸肛門病学会専門医 日本消化器病学会専門医 日本がん治療認定医 日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸) |
堀 亮太 | 外科部長 感染症対策管理室長 感染症対策管理者 |
消化器外科(主に胃・鼠経ヘルニア) がん化学療法 |
日本消化器外科学会専門医・指導医 日本外科学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本がん治療認定医 消化器がん治療認定医 インフェクションコントロールドクター(ICD)認定医 |
大澤 宗士 | 外科部長 | 消化器外科一般 乳腺・内分泌外科 |
日本外科学会専門医 日本がん治療認定医 日本腹部救急医学会腹部救急認定医 日本乳癌学会認定医 検診マンモグラフィ読影認定医 |
荒木 美聡 | 外科医師 | 一般外科・乳腺 | マンモグラフィ読影認定医 |
松井 恒志 | 非常勤医師 | 乳腺・内分泌外科 |