画像技術科
画像技術科では、全診療科から依頼される放射線検査・MRI検査などの画像に関する検査に携わっています。
業務内容として、胸部、腹部撮影などの一般撮影をはじめ、CTやMRI、各種造影検査、核医学などの画像情報の提供のほか、骨密度測定など多岐にわたっています。
当科のスタッフは、放射線医1名と共に、放射線技師12名、看護師1名、受付事務員2名が患者さんに対し丁寧な態度、正確に、迅速に対応する事を心がけて業務に取り組んでいます。
当院の主要機器では、一般撮影(DRシステム)、透視装置、64列MDCT装置、MRI装置(3T)、核医学診断装置、血管撮影装置、乳房撮影装置、骨密度測定装置などが装備されています。
また、検診業務の充実を図り、CT装置、乳房撮影装置、骨密度測定装置などでの検査を積極的に受け入れています。当院は、乳房撮影(マンモグラフィー)では、マンモグラフィー施設画像評価認定施設であり、安心して受けられるよう女性技師が担当しています。
各診療室のご案内
MRI室
MRI検査は、協力な磁石でできた筒の中に入り、磁力を利用して体の臓器や血管の情報を得られる検査です。X線被曝の心配もなく、また造影剤を使わず血管を抽出できます。特に、脳や脊椎、四肢また、子宮、卵巣、前立腺等の骨盤腔にも優れた抽出能が知られています。様々な病気の早期発見、診断にMRI検査は有効とされています。当院は3T(テスラ)のMRI装置を使用しており、3Tという強い磁場により質の高い画像が得られます。また、MRI認定技師(日本磁気共鳴専門技術者機構認定)が2名在籍しており、より安全でより最適な撮像を実施しております。
非造影のMRIの画像
CT室
CT検査は、X線を使い全身の断層撮影を行います。体内の様々な病巣を発見することができます。当院では、一回の走査で複数の断層画像が撮影できる64列MDCT(マルチ・ディテクター・ロー・CT)を採用し、短時間で広範な撮影が可能となっています。また、必要に応じて、造影剤を使った脳血管や心臓・大動脈、下肢の血管、造影剤を使わない骨などの三次元表示を行い䰠Ⓓ何の一助としています。特に手術前の検査では、より詳しく手術を想定した画像を提供しています。
当院では、日本X線CT専門技師認定機構から認定されたX線CT認定技師が2名在籍しており、放射線科医とともに検査方法などの検討を積極的に行っています。患者さんにとって最善の検査ができるように日々研鑽を積んでいます。
検査は院内のみならず、地域連携を通して、開業医の先生方からの依頼も随時受付ております。また、歯科医院でのインプラント挿入前に必要なCT検査にも対応しております。
造影のCTの画像
一般撮影室
胸部、腹部、骨などのX線撮影を行います。DR(Digital Radiography)システムにより撮影し、デジタル画像なので、瞬時にモニター上にて確認でき、最適な濃度、コントラストで写真を提供します。
乳房撮影室:マンモグラフィー
近年、乳がんの死亡率、罹患率は年々高まっており、乳がん検診による早期発見が最も重要となっています。特に乳房X線検査では乳房疾患に対し、触知不能な非常に早期の乳がんを発見することができます。当院はマンモ画像評価施設認定を受けており、撮影時は、女性技師が対応します。
透視撮影室
X線を使って体内の投資や撮影を行う検査です。X線透視をすることにより、動いている臓器の様子や造影剤の流れる様子が観察できます。
当院では、デジタル化された透視装置により各種検査で被曝を抑えながら高画質で質の高い検査が行えます。
消化器、整形、泌尿器、婦人科系等の各種検査・治療を行っています。
血管造影室
カテーテルという細い管を足の付け根(そけい部)または、ひじや手首の血管から目的の部位まで挿入し、血管や病巣の確認を行い、血管内への直接の薬剤注入、血管拡張術、血管形成術等の治療を行っています。
また、カテーテルアブレーションも行っております。これはカテーテルを心臓内に入れ、不整脈の根源やその周辺を焼灼する不整脈の治療です。
骨密度測定室
骨密度測定とは、骨粗鬆症骨折リスクを予知 するための検査です。当装置は、DEXA法を用いており、骨密度測定の中でもDEXA法での腰椎測定が高リスク 症例の検出に最も役立つと言われています。さらに、従来の装置では解析できなかった大腿骨近位部の骨密度 測定により大腿骨骨折の相対的リスクを予測し、解析精度を上げたいと考えています。
(参考文献:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2006)
核医学室
核医学検査とは、体の様々な働きを画像にして、病気があるかどうかを診断する検査です。少量の放射性医薬品を体内に入れると、目的の臓器や組織に集まるので、それをカメラで撮影し画像を作ります。
調べる臓器が目的によって時間がかかることもありますが、ほとんどの検査は20~30分間程度ベットの上で寝ている間に終了します。また、目的によって注射後すぐに撮影できる検査と、注射後数時間後に撮影する検査があります。