富山県済生会高岡病院
文字の大きさ

院長挨拶

100771_07.jpg

 

  皆様におかれましては、日頃より当院の運営にご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。当院は、1994年に現在の高岡市二塚に移転、開院して以来、本年1月で31周年を迎えています。この間の皆様のご支援に職員一同、深く感謝を申し上げます。

  現在、高岡医療圏における中核病院の一つとして、年間1,830件の救急車搬送に対応する二次救急輪番病院の役割を担っています。富山県からは地域医療支援病院とがん診療地域連携拠点病院の指定、WHO・ユニセフからは「赤ちゃんにやさしい病院」の認定を受けています。日本医療機能評価機構からはこの春、2004年より20年間継続して基準認定の評価をいただきました。初期臨床研修医は、定員4名の募集に対して6年連続のフルマッチングです。現在8名が診療に大活躍しています。

  稼働病床数は251床で、ハイケアユニット(HCU)7床を含む急性期医療151床と、回復期医療100床とのベストミックスを目指しています。内科系では、循環器の専門医4名により「不整脈に対する心筋焼灼術(アブレーション)」や冠動脈形成術(PTCA)の治療を年間260件(県内医療機関で第4位)、消化器内視鏡治療は専門医2名で年間520件を施行、脳血管障害や神経難病では脳神経外科・内科の専門医2名体制で対応し、アルツハイマー型認知症の新薬、レカネマブ治療を行う県内でも数少ない医療機関です。呼吸器内科では2023年秋より常勤専門医を迎え、肺癌を含めた呼吸器疾患の診断・治療が一層充実しました。外科系では手術件数は年間1,330件、うち全身麻酔手術は820件です。脊椎手術が300件と多いことが当院の特徴で、内視鏡的治療を求め県外からも来院されます。産婦人科は年間130件の出産に対応し、呉西では数少ない、出産可能な公的病院です。

  回復期医療では、地域包括ケア病棟53床と回復期リハビリテーション病棟47床で365日切れ目のない質の高いリハビリテーションを提供しています。あわせて訪問看護ステーション・訪問リハビリテーション事業所による在宅療養支援、なでしこ保育園では病児保育・一時預かり保育を展開しています。

  恩賜財団済生会は全国に83病院を有する本邦最大の社会福祉法人です。その「救療済生」の精神に基づいて、経済的にお困りの方には無料低額診療を実施しています。地域におきましても、高岡市やイオンモール高岡とそれぞれ協定、覚え書きを締結し、高岡市の「持続可能なまちづくり」に積極的に協力しています。

  今後とも、皆様方のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和7年4月
院長 川端 雅彦