Topix 頭皮冷却装置
抗がん剤による脱毛を抑制するための頭皮冷却装置(パックスマン)を導入しました。
外見ケア(アピアランスケア)の1つの方法として頭皮冷却装置があります。
【はじめに】
抗がん剤は、毛包(毛の根元)を損傷し治療開始から約2~3週間目で脱毛しはじめ、頭髪のほとんどが脱落してしまいます。抗がん剤が終了すると発毛しますが、髪質の変化(白髪、縮毛)、もとの状態に戻るまでに1~2年を要するため、多くの患者さんはウイッグを使用しなければなりません。
当院では抗がん剤による脱毛を少しでも抑えようと、2021年6月に頭皮冷却装置(パックスマン)を導入しました。この機器と専用キャップを使い頭皮を冷却することで、毛包周囲への血流を減少させ脱毛が抑制できます。脱毛を回避することはできませんが、髪の生え変わりのスピードが早く、元の髪形に戻るまで、ウイッグの装着期間が短くなるといわれています。頭皮冷却は、抗がん剤開始前、治療中、治療後に行います。
【頭皮冷却の実際】
個人用キャップを売店で購入します。
ピッタリフィットさせて冷やすことがポイント‼
【頭皮冷却なし】
【頭皮冷却あり】
開始前 → 抗がん剤投与4週間後 → 抗がん剤投与6週後
患者さんの声
・最初は冷たいけど、10分程で頭の感覚がなくなり慣れてくる感じ。
・今のところ、人目を気にせず生活できるからよかった。
・癌になると失うものばかりだけど、髪の毛が少しでもあれば気持ちが違う。
【お問合せ】
富山県済生会高岡病院 外科外来
TEL(0766)21-0570(代)