整形外科
整形外科常勤医師4名に金沢大学から外来応援の非常勤医師1名体制で、主に脊椎脊髄疾患、関節疾患、スポーツ障害、外傷に対して手術治療を行っています。
外来診察は緊急を除いて予約制のため、外来での待ち時間が少なく質の高い診療を行っており、高岡れんけいネット利用や患者総合支援センターまでご連絡いただけると、より円滑な診察予約ができますので遠慮なく患者総合支援センターをご利用いただければ幸いです(予約方法の詳細は整形外科初診予約手順をご参照ください)。
診療実績
2023年度の手術件数は約541件で、脊椎脊髄手術約302件、人工関節置換術(膝関節と股関節で約98件)、骨折に対する手術(約141件)、スポーツ障害手術など行っています。
脊椎脊髄外科においては内視鏡を用いた脊椎手術を中心に行っております。北陸で最初に認定された脊椎内視鏡下手術技術認定医であり、かつ脊椎脊髄外科指導医・脊椎脊髄病認定医が執刀しています。執刀医は脊椎内視鏡下手術においては2種・後方内視鏡手術手技、3種・経皮的後方内視鏡下脊椎手術手技の2種類の技術認定資格を有しています。内視鏡以外の脊椎脊髄手術も従来通りに行っています。内視鏡下脊椎手術では頚椎・胸椎・腰椎の内視鏡手術(MED法、MEL法)、局所麻酔下の経皮的内視鏡下椎間板切除術(FED法)、内視鏡補助下の脊椎固定術(MIST)、内視鏡補助下の頚椎椎弓形成術など毎年300件以上の手術を行っています。内視鏡手術のメリットは、手術のダメージが少ない、出血が少ない、社会復帰が早いという『小さな手術の恩恵』と、神経組織を内視鏡で明瞭に拡大視しながら手術を行うという『安全性』の2点です。この2つのメリットを用いて患者の立場にたって手術を行っています。県内外からの患者はもとより、医師や歯科医師およびその家族、医療従事者の方も多く手術に訪れておられ、大変好評を得ております。
人工関節置換術(膝関節、股関節)は、患者さん個々の状態を痛みなどの症状のみでなく、家族を含んだ家庭環境および医療費の経済的負担あるいは手術に対する不安など心理的状態を考慮した綿密な手術計画を行っています。また最新の3次元術前計画ソフトとナビゲーション装置を用いて患者さん個々人に最も適した正確な手術につとめています。手術前あるいは術後超早期のリハビリテーションに加えて、退院後3カ月間の通院リハビリも加味されて患者さんの高い満足度が得られています。
また、膝関節の靭帯損傷や半月板損傷など比較的若い患者さんにおけるスポーツ外傷・障害に対しては、関節鏡を用いた手術を行う事で早期のスポーツ復帰を目指します。
椎体形成術は、背骨の圧迫骨折に対して骨折によりつぶれた背骨を治す治療です。背部から細い針をさして、背骨の中でバルーン(風船)を膨らませて、できる限り元に戻した後、医療用の骨セメントを充填します。除痛効果が高く、回復も早く、また将来骨折によって背骨が曲がることを防ぐ効果があります。
手術治療以外では、外来で超音波装置を使用しての診療を行っており、肩・肘・手首・股関節・膝・足首などで痛みの原因となる部分への確実な注射や肥厚した靭帯などで圧迫された神経の剥離などを行っています。
いわゆる四十肩・五十肩で挙がらなくなった肩(凍結肩)に対しては超音波装置を使用して麻酔し非観血的関節受動術を行っています。
骨折はその多くが外傷や救急患者であり、患者背景や骨折の形態は多種多様です。様々な知識や技術を駆使しながら細部にこだわり手術を行い、術後リハビリテーションを行っています。
医師プロフィール
氏名 | 役職 | 専門分野 | 資格 |
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南部 浩史 | 診療部長 整形外科部長 手術部長 |
整形外科一般 脊椎・脊髄外科 |
日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術技術認定医 2種(後方手技) 3種(経皮的内視鏡下脊柱手術) 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医 日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医 |
沼田 仁彬 | 整形外科部長 | 整形外科一般 関節外科(膝関節・肩関節) スポーツ整形外科 |
日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医 日本整形外科学会認定リウマチ医 日本体育協会スポーツドクター |
山本 崇史 | 整形外科医長 | 整形外科一般 関節外科(股関節・膝関節) |
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石井 宏和 | 整形外科医員 | 整形外科一般 | |
竹本 直起 | 非常勤医師 | 整形外科一般 |