富山県済生会高岡病院
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内科

内科

→ 循環器内科
→ 消化器内科
→ 脳神経内科
→ 糖尿病・内分泌内科
→ 腎臓・高血圧内科
→ 呼吸器内科

特徴

院内各科との連携診療をスムースに行っており,また地区医師会とも緊密な連携を取りつつ,各患者様に最適な医療を目指しております。また,県内の各医療機関とも良好な関係にあります。

診療体制について

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  • 午前外来5診(新患1診,再来4診),午後は予約外来
  • 午前新患外来,午後外来は予約制
  • 病診連携を推進しています.開放型病床(10床;各科共通)
  • 毎月1回(原則第2月曜)病診連携カンファレンス実施(紹介患者レビュー)
  • 糖尿病教育入院実施(標準2週間)
  • 糖尿病教室(外来/入院対象);月六回、火曜日/木曜日に施行(内容の詳細は内科外来におたずねください。)

~糖尿病教室について~

主な検査項目の実施状況

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  • 胃内視鏡,S状結腸鏡,腹部超音波 ※検査予約がいっぱいの場合は当日施行できない場合があります。
  • CT検査 ※検査予約がいっぱいの場合は当日施行できない場合があります。
  • 血液検査で緊急性のあるものは当日(約1時間で)結果可能
  • 全大腸鏡(要予約)
  • トレッドミル心電図,心エコー,ホルター心電図,心筋シンチグラフィー(要予約)
  • 心臓カテーテル検査,緊急PTCA,ペースメーカー挿入等実施
  • 逆行性膵胆管造影/肝生検/肝動脈塞栓術 等も実施

医師プロフィール

氏名 役職 専門分野 資格
川端 雅彦 院長 腎臓病学
高血圧
腎臓移植
血液浄化療法
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本腎臓学会専門医・指導医
日本透析学会専門医・指導医
日本高血圧学会専門医・指導医
腎代替療法専門指導士
医療安全管理者
高野 敦子 医療局長
内科部長
ドック健診センター部長
糖尿病
内分泌疾患
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医・研修指導医
日本医師会認定産業医
髙林 大輔 内科部長
腎透析センター部長
臨床工学科長
医療安全管理室長
医療機器安全管理責任者
医療安全管理者
腎疾患
透析療法
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本腎臓学会専門医・指導医
日本透析医学会専門医・指導医
腎代替療法専門指導士
インフェクションコントロールドクター(ICD)認定医
医療安全管理者
滝 知彦 内科部長 腎疾患
透析療法
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本腎臓学会専門医
日本透析医学会専門医
インフェクションコントロールドクター(ICD)認定医
神原 健太 内科部長 呼吸器
日本内科学会認定医
日本内科学会総合内科専門医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医
奥村 麻衣子 内科医長
リウマチ科医長
膠原病 日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本リウマチ科学会専門医・指導医
小林 香織 内科医長 糖尿病
内分泌疾患
日本内科学会認定医
日本糖尿病学会専門医
佐野 功 内科医員 糖尿病
内分泌疾患
日本内科学会認定医
日本糖尿病学会専門医
小檜山 葵 内科医員
リウマチ科医員
膠原病
野田 八嗣 非常勤医師
林 龍二 非常勤医師 呼吸器
藤坂 志帆 非常勤医師 糖尿病
代謝性疾患
林 智之 非常勤医師 消化器
富川 武樹 非常勤医師 消化器
血液内科

循環器内科

~循環器病センター開設について~

 虚血性心疾患(狭心症、急性心筋梗塞)、心不全、不整脈、末梢動脈病変(閉塞性動脈硬化症)等の診断、治療を行っております。
 2020年1月の循環器センターを開設し、2022年度より不整脈専門医2名がきめ細やかで専門的な不整脈診療を行なっております。

特徴・強み

虚血性心疾患・心不全

 狭心症は運動負荷心電図検査、心臓核医学検査、冠動脈CTを併用し、外来を中心に効率よく診断を行っております。冠動脈造影(入院検査)で診断を確定し、経皮的冠動脈インターベーション(PCI)により治療を行っております。冠動脈造影・PCIは基本的に橈骨動脈から行い、患者負担が少ない検査・治療を心がけています。急性心筋梗塞に対しても緊急でPCIを行っております。
 心不全は基本的に薬物治療を中心に行っています。呼吸状態の悪化した場合には、急性期にもまず陽圧呼吸療法(ASV:adaptive servo-ventilation)を集中的な薬物治療と併用し人工呼吸器の使用をなるべく避けられるようにしております。当院には慢性心不全認定看護師が在籍しており、心不全入院を繰り返す方には認定看護師を中心とした多職種心不全チームで入院中から外来まで一貫した心不全の生活指導を行っています。また2018年度より心臓リハビリテーションが本格的に始動し、運動療法も含めた治療が行えるようになりました。

閉塞性動脈硬化症

 閉塞性動脈硬化症が疑われる場合には、CT、MRI、下肢動脈造影を用いて診断を行っております。有症状で薬物治療では症状の改善しない閉塞性動脈硬化に対しては、カテーテルによる治療を行っております。

<実績>

(単位:件数)

年度 PCI EVT
2020 159 14
2021 123 10
2022 134 11
2023 136 10

不整脈治療

 不整脈はその性質上、発作時に心電図を捉えることができないことも多く、確定診断まで時間を要することがあります。当院の不整脈診療では問診・診察を特に重要視しており、毎週木曜日、金曜日の不整脈初診外来枠では1人あたり1時間の診察時間を設け、自覚症状を伺うことで考え得る不整脈を絞り込み短時間かつ効率的に確定診断に至るよう努めています。また治療方針・内容につきましても平易な言葉で分かりやすくご説明し、不安が解消され納得が得られるまでとことんご質問にお答えするようにしています。

<治療内容>

 放置して構わない(放置した方がよい)不整脈の場合、なぜ経過観察で良いのかその理由を詳しく納得がいくまでご説明します。
 頻脈性不整脈である発作性上室性頻拍、心房頻拍、心房粗動、心房細動、心室頻拍(一部を除く)に対しては基本的にはカテーテルアブレーションによる根治術をお勧めしますが、薬物治療(頓服~定期内服)も得意としており、侵襲的治療から非侵襲的治療まで幅広く対応しています。
徐脈性不整脈に対しては恒久的ペースメーカー植え込みを行なっており、当院ではより生理的なペーシングを目指したHis束エリア・左脚エリアペーシングを行なっております。

<実績 2023年度>

高周波カテーテルアブレーション:132件
恒久的ペースメーカー植え込み術:12件

<主な対象疾患>

 ① 心房期外収縮・心室期外収縮
 ② 頻脈性不整脈
   発作性上室性頻拍、心房頻拍、心房粗動、心房細動、心室頻拍、心室細動など
 ③ 遺伝性不整脈
   ブルガダ症候群、QT延長症候群など
 ④ 徐脈性不整脈
   洞不全症候群、房室ブロック

 上記の主な不整脈疾患のみならず、不整脈に関連した心不全などに対しても虚血性心疾患・心不全チームと密に連携をとりあって総合的な循環器治療を行なっております。

医師プロフィール

氏名 役職 専門分野 資格
鈴木 崇之 循環器内科部長
循環器病センター部長
救急センター部長
虚血性心疾患
心不全
日本内科学会認定医・指導医
日本循環器学会専門医
中舘 照雄 循環器内科部長
心大血管リハビリテーションセンター部長
集中治療部長
虚血性心疾患
心不全
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本循環器学会専門医
坂本 有 循環器内科部長
地域医療連携室長
患者・家族相談室長
循環器
不整脈
日本内科学会認定医
日本循環器学会専門医
日本不整脈心電学会専門医
山口 由明 循環器内科部長 循環器
不整脈
日本内科学会認定医
日本循環器学会専門医
日本不整脈心電学会専門医
赤尾 幸祐 循環器内科医員

消化器内科

 消化器内科は常勤医2名、非常勤医2名で構成されており、消化器疾患の外来診療、入院診療、消化管内視鏡検査、消化管内視鏡治療にあたっています。通常、午前に消化器内科外来診療、上部消化管内視鏡検査・S状結腸内視鏡検査等の外来での内視鏡検査を行い、午後に内視鏡治療や入院を伴う内視鏡検査を行なっています。消化器内科外来は午前のみですが、救急患者さんには午後も対応しています。症状のある方の当日の緊急検査も可能な限り受け入れています。

特徴・強み

上部消化管内視鏡検査では、希望がある方は鎮静剤を使用し苦痛の軽減に努めています。また、苦痛の少ない経鼻内視鏡も可能です。大腸内視鏡検査の際も希望がある方は鎮静剤または鎮痛薬を使用し、苦痛の少ない検査を心がけています。ダブルバルーン内視鏡、カプセル内視鏡での小腸疾患の評価が可能です。
 消化器がんの治療として、早期食道癌、早期胃癌、早期大腸癌に対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を行っています。また、消化管や胆道の悪性狭窄に対するステント挿入術、進行した消化器がんに対する化学療法を行っています。炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)に対して生物学的製剤を含めた治療を行っています。総胆管結石症などの胆道疾患に対する内視鏡治療を行っています。ウイルス性肝炎・肝硬変など肝臓疾患の治療を行っています。
 外科と密に連携して各種検査を施行しますので、手術を視野に入れた精査症例その他いろいろなケースにも迅速に対応できます。

診療実績

 2023年度の内視鏡件数は4488件です。このうち上部消化管検査3138件で、240件は経鼻内視鏡検査です。内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は53件(胃:32、食道:4、大腸:17)、超音波内視鏡/超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS/EUS-FNA)は28件です。内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)は76件で、そのうち内視鏡的胆道ドレナージ術を22件、内視鏡的胆管結石除去術を48件施行しました。検査・治療の実績は下記の通りです。

(単位:件数)

年度 2020 2021 2022 2023
上部消化管内視鏡検査 3037 3106 3189 3138
全大腸内視鏡検査 749 806 798 803
内視鏡的逆行性膵胆管造影検査 86 80 99 76
超音波内視鏡検査 22 13 17 28
ダブルバルーン小腸内視鏡 6 7 15 12
小腸カプセル内視鏡 10 6 10 11
大腸ポリープ切除 389 491 433 448
内視鏡的粘膜下層剥離術 40 65 46 53
胃瘻造設術 14 16 9 21
食道静脈瘤治療 5 7 10 3

主な対象疾患

消化管疾患

胃がん、大腸がん、食道がん、バレット食道がん、胃・十二指腸潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ感染症、逆流性食道炎、食道静脈瘤、潰瘍性大腸炎、クローン病、小腸疾患、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群

肝疾患

肝がん、肝硬変、慢性肝炎、急性肝炎、ウイルス性肝疾患、薬物性肝障害、原発性胆汁性胆管炎、自己免疫性肝炎、脂肪肝、非アルコール性脂肪肝炎、肝膿瘍

膵・胆道疾患>

膵がん、胆管がん、胆嚢がん、閉塞性黄疸、胆嚢・胆管結石、急性胆嚢炎・胆管炎、急性膵炎、慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍

医師プロフィール

氏名 役職 専門分野 資格
竹越 快 消化器内科部長
内視鏡センター長
消化器疾患全般 日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医
西川 智貴 消化器内科部長 消化器疾患一般 日本内科学会認定医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医

脳神経内科

 当科では脳神経外科と緊密に連携して脳神経疾患の診療にあたっております。内科外来で月曜午後と木曜午前に診療を行っております。当科受診を考えていただく主な症状としては下記のようなものがあります。ては下記のようなものがあります。
 物忘れ、意識がはっきりしない、時々意識を失う、頭痛、めまい、手足のしびれや痛み、言葉がはっきりしない / 出づらい、まぶたが下がる、ものが二重に見える、ものが飲み込みにくい / むせる、体や手足の力が入らない、手足がふるえる、動作が遅い、ころびやすい / 歩きづらい、立てない、顔や手足のぴくつきなどです。
 原則として受診当日内に頭部X線CT検査を行い、脳出血や脳腫瘍が無いかどうかを調べます。診察およびCT検査の結果、必要に応じてMRI検査、核医学検査(脳血流シンチ・MIBG心筋シンチ・DATスキャン)、脳波検査などを予約してさらに詳細に調べます。 主な対象疾患を右記にお示ししますが、中でも脳血管障害、認知症、パーキンソン病、てんかんの4疾患が診療の大半を占めています。地域の皆様、開業医の先生方におかれましては、それらの疾患を疑われた際に、内科外来または患者総合支援センター迄ご連絡いただけたらと思います。
 当科の入院患者さんの大半は脳梗塞、高血圧性脳出血で保存的薬物治療の適応となる症例です。頭部外傷(脳挫傷・急性硬膜下血腫・急性硬膜外血腫)、くも膜下出血、超急性期の重症脳梗塞等、手術(血管内手術も含みます)が必要な患者さんは、脳神経外科にコンサルトの上、積極的に富山大学附属病院に紹介しております。

主な対象疾患

脳疾患

脳血管障害(脳出血、脳梗塞、脳血管性痴呆など)、感染症(髄膜炎、脳炎など)、変性疾患(パーキンソン病、アルツハイマー病など)、てんかん、不随意運動、頭痛など

脊髄疾患

多発性硬化症、脊髄血管障害、筋萎縮性側索硬化症など

末梢神経疾患

多発性神経炎、糖尿病性神経障害、顔面けいれんなど

筋疾患

多発性筋炎、重症筋無力症、筋ジストロフィ-(成人発症)など

医師プロフィール

脳神経内科

氏名 役職 専門分野 資格
室石 豊輝 脳神経内科部長 神経内科一般 日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本神経学会神経内科専門医

    糖尿病・内分泌内科

     内分泌代謝内科は近年増え続けている糖尿病を中心とした生活習慣病や、甲状腺疾患をはじめとする各種の内分泌疾患を専門とする診療科です。2024年度は常勤医師3名と富山大学からの非常勤医師1名で外来および入院の診療を行っています。
     各患者さんのご都合を考慮して、外来・入院で糖尿病および内分泌疾患の診断・検査・治療を行っていきます。

    特徴・強み

    外 来

    ●月曜日から金曜日まで毎日午前中に糖尿病、内分泌内科の専門外来を開いています。
    ●糖尿病に関して、管理栄養士による栄養指導、看護師による生活指導などを行い、必要性に応じて薬物治療を行います。糖尿病網膜症、腎症、神経障害、足壊疽や、脳、心臓などの糖尿病患者さんの合併しやすい病気について眼科、腎臓内科、循環器内科、脳外科などと連携し、必要な検査・治療をします。
    ●糖尿病教室:3回で1クールとし、毎月2クールで糖尿病教室を開催しています。外来通院患者、入院患者さんを問わず、参加可能です。無料で予約は必要ありません。
      第1クール;第1火曜、第1木曜、第2火曜の午後3時~4時半
      第2クール;第3火曜、第3木曜、第4火曜の午後3時~4時半
      (第1クールと第2クールの内容は同じものです。)
    ●開業医の先生方からの栄養指導の依頼のみでもお受けします。
    ●インスリン注射やGLP-1受容体作動薬注射で、外来通院での自己注射導入をしています。
    ●フットケア外来:内科外来で看護師によるフットケア外来を施行しています。
    ●糖尿病性腎症に対して、透析予防指導をしています。
    ●持続血糖測定モニタリング(CGM)、リブレプロによる血糖値の精査を行っています。
    ●1型糖尿病の方のインスリンポンプ治療(SAP療法を含む)をしています。
    ●内分泌疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群など)の負荷試験について、可能なもの(カプトリル負荷試験、デキサメサゾン抑制試験など)は外来で施行しています。

    入 院

    ●糖尿病教育入院は12日間を原則として糖尿病教育入院パスを利用して行っています。食事療法、運動療法をしっかりと行ったうえで必要があれば薬物療法を行います。
    ●看護師の指導や糖尿病教室などで糖尿病についての理解を深め、管理栄養士による栄養指導、理学療法士による運動の指導などにより各人にあわせて治療をきめていきます。
    ●糖尿病網膜症、腎症、神経障害の糖尿病3大合併症の検査・治療や狭心症の検査を行います。
    ●高血糖昏睡、糖尿病足壊疽などの緊急性の高い入院に対応します。
    ●1型糖尿病の方のインスリンポンプ治療(SAP療法を含む)の導入を行っています。
    ●内分泌疾患の負荷試験、蓄尿検査、副腎静脈サンプリングなど、入院を必要とする各種内分泌疾患の検査を施行します。

    当院は日本糖尿病学会の教育施設です。

    腎臓・高血圧内科

     腎炎、ネフローゼ症候群や糖尿病、膠原病による腎障害の診断や治療を行っています。数時間から数週間の急激な経過によって腎臓の機能が低下をきたす急性腎障害(AKI)、腎機能の低下が3ヶ月以上あるか、もしくは腎臓の障害を示唆する所見が慢性的(3ヶ月以上)に持続する慢性腎臓病(CKD)に対応しています。また、高血圧症についてもエビデンスに基づいた治療を行っています。
     腎透析センターは2002年度末に開設され、現在12台の血液透析器が稼働しています。慢性腎不全に対する血液透析や血液ろ過透析を中心に治療を行っており、その他にも持続血液ろ過、持続血液ろ過透析、血液吸着、血漿吸着、体外限外ろ過を行っています。慢性腎不全で通院中の患者さんには、血液透析が必要となる前にバスキュラーアクセスを作製してもらい、血液透析に導入する方針としています。

    診療実績

    ●透析導入患者数
     2023年度 血液透析患者35名、腹膜透析患者3名
    ●血液浄化療法の実施件数
     2023年度 合計 4,961件

    呼吸器内科

     呼吸器内科は、咳嗽や喀痰、呼吸困難を入り口として、喘息、COPDや感染症、間質性肺炎、肺癌など良性疾患から悪性疾患までさまざまな疾患を担当させていただいております。

    特徴・強み

     コロナ禍ということもあり、遠のいておりました呼吸機能検査についても、十分に感染を除外したのちに当院では積極的に行わせていただきます。喘息の診断目的の気道可逆性試験をはじめ、間質性肺炎の評価のため、拡散障害の評価が可能です。
     間質性肺炎についても、本邦で開発され、上市されました過敏性肺炎の診断ツールであるトリコスポロン・アサヒ抗体検査や鳥関連抗体検査も積極的に行い、2週間程度の隔離試験も実施しております。病床に余裕がない、あるいは非常勤医師が診療しておられる病院の先生方もご紹介いただければ対応させていただきます。
     肺癌については、気管支鏡検査が今年度より実施可能となりました。昨年度までは富山大学をはじめとして、他の医療機関に足を延ばしていただき、地域の皆様には大変ご迷惑をおかけしておりましたが、今後は、肺癌診断が可能となりました。EBUS-GS、TBNA、ナビゲーションやクライオバイオプシー、局所麻酔下胸腔鏡など最新の機器を整備することができましたので、20年来大学病院で培ってきた技術を地域に還元したいと考えております。検診異常などでお困りの患者さんはぜひ来院いただきたいと思います。また、良性が疑われた場合でも、2年間程度の定期的なフォローも行いますので、ぜひご紹介をお願いいたします。
     呼吸器内科は火曜日と木曜日の週2回午前中の外来にて対応いたします。火曜日の地域連携枠を含めご活用をお願いいたします。

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